修行について

ここでは少林寺拳法の修行における8つの心得について解説していきます。

 

1. 修行目的の確立

何のために修行するのか
人は明確な目的がなければ、積極的な行動ができません。まず拳士は修行の目的を明確にすることです。少林寺拳法の修行は、「護身練胆」「精神修養」「健康増進」の「三徳」を兼備したものです。拳士は自己確立の基となる、身心ともに健全でたくましい自己、また、自他共楽に根ざした理想境(社会)の実現という目的に向けて、積極的な行動ができる自己に改革していくよう努力します。ここに修行の意義があるのです。

2. 修行の順序立

何事も学ぶには順序がある
少林寺拳法は技術的要素が多いので、修行を志す者は、技術の修得をおろそかに考えてはいけません。技は初歩から一段一段、階段をあがるように順序だてて学ぶことが必要で、一足飛びに高度な技へ進むことはできません。一つ一つの段階で地道な努力を繰り返すことにより、体に技が定着し、高度な技を修得することができるのです。

3. 基本を学ぶこと

基本は上達の第一歩
少林寺拳法の技法には三法・二十五系・六百数十種の技があります。まずその系列の基本を学び、それに熟達しなければなりません。基本形は、先人の経験を集約し到達したものです。それに熟達すれば一層早く上達することができます。基本技、基本形を無視して乱捕りに熱中しても、無駄が多くて効果はあがりません。理にかなう基本を身につければ、実践でも自然に体が動くようになります。

4. 理を知ること

原理を知ることが上達への早道
少林寺拳法は、系統だった組織と、科学的な原理に基づいて構成されている高度な技術です。これを単に技や手足の動作だけで理解しようとすると、とうていその全貌を知ることができません。技とともにその原理を学び、技法構成の原理を知って修練すれば、上達が一段と早くなります。

5. 数をかけること

人、十度、我、百度
上達しようとするなら、努力と忍耐が必要です。根気と努力のみが、凡人を非凡にする唯一の道です。少林寺拳法は、基本に忠実に、理をよく知って、法形に従って、失敗したことよりうまくいったことを大切にし、数をかけることが上達の第一条件です。

6. 修行を片寄らせないこと

得意な科目のみ集中しない
少林寺拳法は、剛柔一体であり、拳禅一如の修業法です。剛柔の一方に片寄ることなく、また技だけではなく精神面の修養にも努め、技術とともに人格の向上に努めなければなりません。演武や乱捕りばかりに熱中することはあまり好ましくありません。

7. 体力に応じて修行すること

無理なく楽しく修行する
少林寺拳法は養行です。そのため体力差を考えない苦行のような修練はしてはいけません。体力に応じて技を楽しみ、術を楽しみながら修行をすることによって、道場に通うのが楽しみになるような、厳しいながらも楽しい修行の在り方でなければいけません。

8. 永続して行うこと

継続は力なり
少林寺拳法は高度な技術と、広く深い内容を持つ道であるため、コツコツと忍耐強く、永続して修行することに意義があります。休まないように修練を続けないとなかなか会得できないものです。特に初心者は多少の困難や苦しいことがあっても、挫けないように心がけることが大切です。